[AdWords]柔軟な入札戦略に「ROAS」が登場!目標広告費用対効果での自動入札が可能に
2014/02/22
Inside AdWords: New Flexible Bid Strategy and Webinar: Target Return on Ad Spend
エンハンストキャンペーン導入後に実装された「柔軟な入札戦略」ですが、目標とするROAS(広告費用対効果)による入札戦略のリリースがありました。既に一部のアカウントでは実装されているようです。
柔軟な入札戦略とは
柔軟な入札戦略を使用すると、特定のキャンペーン、広告グループ、キーワードの入札単価が、掲載結果の目標に合わせて自動的に調整されます。
「柔軟な入札戦略」を管理するツール「入札戦略ツール」については、以前の記事をご参考頂ければと思います。
↓
(参考)[使ってみた]Google エンハンスト キャンペーンの新機能「入札戦略ツール」| SEM HACKs http://sem-hacks.com/blog/2013/05/31/522/
ROAS(広告費用対効果)とは
Rerurn On Advertising Spendの略で、広告の費用対効果を表す指標の一つです。広告費用1円あたりに対して得られた売り上げ金額のことです。[売上高÷広告費]で算出します。
「目標広告費用対効果(ROAS)」戦略の仕組み
コンバージョン トラッキングによって割り当てたコンバージョンの価値に応じて、今後のコンバージョン数やそれによって生じる価値が推測されます。それをもとにクリック単価の費用が設定され、コンバージョンの価値を最大限に高めながら、指定した目標値に近い広告費用対効果(ROAS)を目指します。(AdWordsヘルプより抜粋)
設定した目標広告費用対効果を達成するよう自動的に入札金額を変更します。
またいくつかの入札戦略での大きなメリットであるオークションのたびにデバイス、ブラウザ、地域、時間帯といったリアルタイムの情報をもとに入札単価を調整は目標広告費用対効果戦略でも有効なのです。
使用方法・注意点
①入札戦略の作成
[共有ライブラリ] → [入札戦略] → [目標広告費用対効果]
[キャンペーン]、[広告グループ]、[キーワード] タブのいずれかより作成した入札戦略を選択して設定します。
設定した戦略タイプは表示項目で「入札戦略」を追加することで確認可能です。
あまり細かくし過ぎると、管理が難しくなりますのでご注意下さい。
また、以下の要件についても確認が必要です。
・トラッキング対象のコンバージョンに価値が割り当てられている必要があります。
・目標広告費用対効果を使用する広告グループやキャンペーンでは通常、過去 30 日間にコンバージョンが 30 件以上発生し、30 日間以上一定してコンバージョンの価値がレポートされている必要があります。
・対象のキーワード、広告グループ、キャンペーンでは、少なくとも過去数日間、同じようなペースでコンバージョンが発生している必要があります。
(コンバージョンの価値の設定については[トランザクション別に値をトラッキングする]、を参照)
コンバージョン トラッキングの設定 - AdWords ヘルプ https://support.google.com/adwords/answer/1722054
使用するポイント
コンバージョン数が増えたからといって売上が上がるとは限らない | リスティング広告実践メモ http://www.i-m-c.co.jp/ad_column/?p=2217
上の記事でも述べられている通り、同じ1,000円の商品でも原価が違えばかけられる広告費は違います。他にも、リピート数、リピート率、商材によってはコンバージョン後の成約率など考慮すべき数値を合わせて考えていくことが必要な場合に活用できそうですね。
<参考URL>
柔軟な入札戦略を使用する - AdWords ヘルプ https://support.google.com/adwords/answer/2979071?ctx=tltp